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読書生活

読書生活

3歳ごろ(年少)

・3歳ごろ(年少になる)

3歳の少し前からトイレトレーニングを始めるが、
まだ言葉がやっと2語文というレベルで、
説明をしても理解できていない様子だった。
トイレが嫌いで入ってできなかったので、
最初はおまるを使ったりして、少しずつ慣らしていった。
結構時間がかかったが、でも一応できるようにはなった。

3歳児検診のとき。
検診は待ち時間が長く、待ちくたびれて不機嫌になったHは
保健婦さんの質問に全く答えず、積み木をつんだりするのも
あまりしなかった。
保健婦さんに心配されたが、「普段はしゃべります」と
全く気にしていなかった。
しばらく後に電話もいただいたが、まだ
私は遅れているとは気づいておらず、そのままにしてしまった。
自閉症の知識があったら、このとき解っていたかもしれないと思う。

3歳3ヶ月ごろに、幼稚園の入園の面接があった。
最初に親と子が別室に離されて、カンタンな受け答えを
子どももするのだが、母と離されたとたんに大泣きで、
母のもとにくるまでずっと泣いていた。
突然知らない部屋でたくさんの先生にかこまれて、
母と離されて、パニックになっていたんだと、今は思う。
全く質問に答えられなかったが、
幼稚園に断られはしなかったので、心配ではあったが、
年少で入れることにした。

4月から幼稚園という所に行く、という説明を
どうやったら伝えられるか、と悩んだ。
言葉の発達が遅かったので、
「お母さんと離れて、おともだちや先生と
一緒に遊んだり、ご飯を食べたりして楽しく過ごす」
という内容は、とても理解できないと思った。

だから、「バスにのるんだよ」
「お友達といっしょに遊ぶんだよ」
というようなことしか伝えられずに、いきなり始まった。

バスに乗る前に1週間は泣くだろうと思っていたら、
3日でおさまったので、
「意外に早くなじんだじゃない?」と思っていたが、
実は幼稚園に行っても教室になかなか入れなくて、
数日は外や廊下などにいたようだ。
人が大勢いるのが苦手なので、教室という空間は、
慣れるのに時間がかかったのだろう。

幼稚園でのおしたくも、ひとつひとつ先生が教えて
ゆっくりできるようにしていってくださった。

トイレも、最初は慣れなくて、毎日パンツをぬらして
帰ってきたが、2週間ほどでなくなった。

この頃、話しかけられた言葉をそのまま「オウム返し」
して答えることがよくあった。これも特徴である。
聞かれている意味が解らないときにやるようだった。
「お名前は?」ときかれて「おなまえは?」といったりする。
しばらくしてあまりしなくなったので、
成長した、ということか?

幼稚園での様子は、こちらが聞かないと全く話さず、
「なにをやった?」とかいう抽象的な質問には答えられない。
「滑り台やった?」というと「やった」といったりするが、
実はやってないときもある。
友達の名前も全く覚えてこないので、
友人関係もわからない。

幼稚園のバス停の友達と、エレベーターに先に乗るとか、
バスに一番に乗るとかいうことで争い、自分が1番になれないと
泣き叫ぶようになる。

やることが幼く、他の子たちとの差に、不安になってきた頃。
でも、「自閉症」という言葉は浮かばなかった。



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